月の舟

東方の二人の神様~雷神・風神様をあれこれ想う~東方神起応援ちゅう

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未来は誰にもわからない (2)

  1. 2013/06/06(木) 18:18:15|
  2. 小話
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まさか、と思った。
ユノヒョンに彼女が出来たらしいと
事務所に行くと、後輩の女の子が
興奮して話しているのが、聞こえてきた。
何も知らないんだね、そんなことありえないよ。
だってヒョンは僕から片時も離れず付きっきりで、
仕事で家を空けるときは、ベットに入るまで
何度も何度もメールしてきた。
時には煩わしくなるくらいに。
無視すれば無視するほど僕をほっとけなくなるヒョン。
僕の一挙手一投足に顔色を変える程に。
最初はなんだか不思議だった。
僕自身も何も考えられなくらい、心は麻痺していたし
食欲もなく、病んでいたのは確かだった。
時間はかかったけど自分を取り戻し始めると
周りの環境が大きく変わっていることに気付いた。
ユノヒョン―。
むかしは、プライベートにまで煩くて
あんなに厳しかったのに。
少しずつ、ミノやキュヒョンと外出するようになると、
どんなに遅く帰っても 文句も言わず、
ずっと起きて待っててくれた。
それが物珍しくて、同時に何だか嬉しくて
わざと遅く帰って待っていてくれるか
何度、確かめただろう。
自分でもよくわからない。
でもヒョンの関心が自分だけにむいてることが
心地よく気持ちが高揚した。
僕だけがヒョンを独り占めできるなんて。
だから、ヒョンが余所見する暇なんてありえなかった。

そう、何も疑わず、あの日までは信じていた。
ギュラインで遊ぶことも多くなったある日、
深夜に帰宅すると、家は真っ暗だった。
ヒョンは 久しぶりに遅くまで撮影があったから、
疲れて待てずに寝てしまったのかと
ちょっとがっかりしながら
音をたてないようにドアを開けて 部屋をのぞきこむ。
真っ暗闇に眼が慣れてきて、ベットをみたが、
ユノヒョンの姿はなかった―
えっ!? しばらく頭の中が真っ白になり、次には激しい動悸が
チャンミンを襲った。
気持ち悪い・・・口を抑えたまらず、トイレに駆け込んで
吐き続けた。
頭の中ではさっきからユノヒョンがいないことが
リフレインのように繰り返し繰り返し響いている。

その日、結局ユノは、帰って来なかった。
連絡を待ったが、握りしめた携帯がなることは無かった。
チャンミンは一睡も出来ず、それでも仕事に行く前には
何か食べなければと口に入れたが、
すぐ、またもどしてしまった。

何で、ユノヒョンが帰らなかったことが
体に異常をきたすほどショックなのか?
チャンミン自身が初めて感じる表わしようのない焦燥感。

仕事場につくと先に来ていたユノと
何事もなかったかのように挨拶を交わす。
何か言いたそうにしていたが
チャンミンはそ知らぬふりをして、レッスンを黙々と始めた。
でも心の中は激しく乱れて―
本当だったのだろうか、事務所で聞いた話は。
そんなのは嫌だ!! 絶対 認めない!!
何も食べてない身体は激しいレッスンに
当然、悲鳴を上げ始め、
ターンをした瞬間、ぐるっと天井が回って・・・
チャンミンは床に倒れこんだ。
意識が遠のいていく。
『チャンミナ!チャンミナ!』
気付くと抱きかかえられ、目の前には
顔色を変え、必死に僕を覗き込む、黒い瞳。
そうだ、そうだよ、ヒョン。
ヒョンはそうやって僕を呼び続けて
僕だけを見てよ。
その時、チャンミンは自らの気持ちを悟る。
ユノを愛している―。
ユノに抱きしめられ、そのぬくもりを肌で感じながら
考えていた。
これは僕だけが味わえるもの、
だからヒョンを誰にも渡さないと。
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